夫の誕生日に「箱根本箱」に泊まってきました!
館内に約12,000冊も本があり、そのすべてが購入可能。部屋に持ち込んで読んでもOK。そんな本好きにはたまらないブックホテルです。
今回は、部屋や館内の様子、アメニティやWifiのスピードなど「箱根本箱」をたっぷりレビューしていきます!
アクセス
「箱根本箱」は箱根登山ケーブルカーの中強羅駅から徒歩約5分。ほぼ一本道で看板もあるので、迷うことなくたどり着けると思います。
強羅駅から歩いて向かうこともできます。私たちはこの方法で行ってきました。Google Mapsでは徒歩約25分。そこまで遠くないように見えて、実はかなりの上り坂です。一歩でも足を踏み外したら転がり落ちてしまいそうなくらいの傾斜。スーツケースをお持ちの場合は特に大変かもしれません。
なかなかキツかったですが、観光では行かないような道を歩いたり、必死に坂を上ったり、というのは旅の思い出になりました…!
また、強羅駅や箱根湯本駅から出ているバスでも近くまで行くことができます。公共交通機関をお使いの場合は、当日の予定や時間にあわせて移動手段を決めてもいいかもしれません。

部屋(1階テラス・ハリウッドツイン)
今回宿泊したお部屋は「1階テラス・ハリウッドツイン」、青い壁紙が印象的なお部屋でした。同じ部屋タイプでもデザインは少しずつ異なるみたいです。


箱根本箱は全室温泉露天風呂付き!宿泊したのは11月上旬、ちらっと紅葉が見えました。テラスで本を読むには少し寒いくらいの気温です。


もう一つ全ての部屋に設置されているのが「あの人の本箱」。
とくにご注目いただきたいのがスペシャル企画“あの人の本箱”!各界の第一線で活躍されている「本を愛する」皆様にご協力いただき、「わたしの選書」によるオリジナル本箱を作っていただきました。
http://hakonehonbako.com/
私たちが宿泊した部屋にあったのは、自分たちに少しだけゆかりのある方の本箱!こういう偶然がまた楽しいです。本箱の上には宿泊案内の紙と一緒に原稿用紙とペンが置いてありました。この原稿用紙は持ち帰りOKです。
本棚の横には机と椅子2脚。机の上にはウェルカムスイーツとしてフロランタンを用意してくださっていました。添えられた温かいメッセージも嬉しいです。

因みにWifiの速度は下りが65Mbps!スマホを操作してても遅いと感じることはありませんでした。
なお、この部屋には作業用デスクはありません。館内も作業しやすい高さの机はほぼなく、やはり本を読むための宿なのだなと思いました。因みにテレビもありません。

ベッドの上に置いてあるのは館内着とトートバッグ。このトートも持ち帰りOKです!私たちは使いませんでしたが、館内を移動する時の荷物入れにちょうどいいサイズ感です。
館内着は着心地最高でした…!!やわらかいスウェットのような素材で、上下にわかれています。ハンガーラックに上着がかかっているので、少し肌寒い日も安心です。
食事のときも館内着でOKなので、滞在中はずっと着ていました。ポケットがたくさんあるので、鍵やスマホはトートなしで持ち運ぶことができます。

廊下部分には洗面所や冷蔵庫、お茶やお菓子があります。
アメニティは以下の通り。
・歯ブラシ
・ヘアブラシ
・カミソリ
・ヘアバンド
・綿棒
・コットン
・化粧水
・乳液
・クレンジング
化粧水、乳液、クレンジングは人数分以上の数が用意されていました。ハンドソープとハンドクリームはボトルで置いてあります。洗顔料は見当たりませんでしたが、大浴場のハンドソープに「洗顔料としても使える」と書いてあったので、もしかしたら部屋のハンドソープも同様なのかもしれません…!
壁にはタオルウォーマーが設置されています。大浴場でも部屋の露天風呂でも基本的には同じタオルを使います。しっとり濡れたバスタオルを何度も使うのが苦手なのでこれは嬉しい!

洗面台の右側にはお茶セット!おしゃれな電気ケトルとグラス、マグが用意されています。
飲み物は煎茶とほうじ茶が人数分、ガラスジャーにはハーブティーが少し多めに入っていました。そして、木の箱にはおやつが入っています。クッキーとおかきが2種類ずつと、ナッツが人数分。何から食べようか、目移りしてしまいました。


さらには冷蔵庫にはお水と烏龍茶、そしてオレンジジュースが人数分入っていました!こちらも無料!お風呂上がりに飲むオレンジジュース、たまりませんでした…!

館内
建物は3階建て、あらゆるところに本棚があります。
中でも目を引くのが1階から2階にまたがる大きな本棚。なんとなくジャンル別に分けられているので、階段を上りながら「この辺りは暮らしの本かな?」と考えながら歩くのが楽しいです。
さらに、本棚をちょっと覗いてみると、秘密基地のような空間も。机があったり、ベンチがあったり。そこに入ってみないと見えないような位置にも本が置いてあったりするので、思わず全部覗いてしまいました…!


1階
1階はロビーやテラス、レストラン、ショップ、そして客室が6部屋あります。
ロビーにはカウンターや椅子、そして暖炉。タイミングがあえば暖炉の火を眺めることもできます。

レストランに続く道の横にはテラスがあります。ここで本を読むことも可能。


レストランはオープンカウンターがメイン。個室もあります。

ショップには、本はもちろん、生活が楽しくなるようなグッズがたくさん。着心地のいい館内着も売っていました。ショップの奥には絵本のお部屋もあり、とっても懐かしい気持ちになりました。
2階
2階はラウンジと書斎の部屋、そして客室が12部屋あります。
ラウンジにはコーヒーメーカーが置いてあります。ブラックコーヒーだけでなく、カプチーノなども選べるのが嬉しいところ。
書斎の部屋では、谷川俊太郎さんが箱根本箱に滞在した際に書いた詩を読むことができます。通常は会員専用のようですが、この日は公開していました。

地下1階
地下1階は大浴場とシアタールームがあります。
大浴場は内湯と露天風呂があります。部屋に露天風呂があるとはいえ、広い洗い場や浴槽はやっぱり気持ちいいですね…!
大浴場の横にはウォーターサーバーと一緒に、本を読みながら休憩できるスペースもあります。
また、ショートフィルムを上映しているシアタールームもありました。
食事
箱根本箱の食事は「箱根のローカルガストロノミー」がテーマ。
ローカルガストロノミーって何?という部分については、箱根本箱と運営会社が同じホテル「里山十帖」にこんな記事がありました。
「ローカルガストロノミー」とは、地域の風土や歴史、文化、さらに農林漁業の営みを「料理」に表現すること。
地域の食を観光資源化することはもちろんですが、レストランや宿などの施設と、農林漁業、さらに加工業を連携させて、将来に渡って地域が経済力を維持できるような仕組みを作ることが「ローカルガストロノミー」のテーマです。
http://www.satoyama-jujo.com/journal/blog/food/5460/
夕食
夕食はコースです。すべてがとても美しく、とても美味しかったです…!!



ドリンクで特徴的だったのはペアリング。アルコールのペアリングが2種類(4杯・6杯)とノンアルコール(お茶)のペアリングが1種類あります。ワインは国産ワインや自然派ワインにこだわっているそうです。
アルコールのペアリングを頼みたいけど、飲みすぎると本が読めなくなるかな……ということで私たちは単品でビールやシードルを頂きました。
朝食
箱根本箱は朝食も豪華!シェフからのメッセージに書いてある通り、まさに「最高の1日をスタートさせる朝食」です。
食べるペースを見ながら提供してくださるので、常に出来立てをいただくことができました。とっても美味しかったです!!!



その他
アーリーチェックイン / レイトチェックアウト(有料)
オプションで滞在を1時間延ばすことができます。私たちはアーリーチェックインを利用しました。
1時間早くチェックインできたので、後述するキッチンミニツアーの前に、館内散策と入浴を楽しむことができました。
キッチンミニツアー(無料)
テラスやレストランを案内していただきながら、箱根本箱の食事まわりのお話を聞くことができます。事前に予約できますが、飛び入り参加も大歓迎とのこと。
私たちが泊まったときは16:00と16:30の回がありました。
夕暮れバー(各種有料)
15時〜22時はテラス入り口付近にシャンパーニュや地ビールが登場します。こちらはそれぞれ有料。モエ・エ・シャンドンもありました。
モーニングミルクサービス(無料)
朝7時になると「夕暮れバー」があった場所で「モーニングミルクサービス」が始まります。紙キャップの牛乳瓶で小学校の給食を思い出しました。サイズも少し小さめで、朝ごはん前にちょうどいい量でした。

誕生日
予約時に夫の誕生日で伺う旨を記載したところ、宿の方から「夕食のコースに含まれるデザートプレートに短いメッセージを添えることが可能です」とご連絡いただきました…!
また、シェフの方からチョコレートのプレゼントを頂いたり、写真を撮っていただいたり、誕生日を祝う側の私(妻)まで嬉しくなってしまいました。誕生日の記念にもとってもおすすめのホテルです。

まとめ
今回は「箱根本箱」をご紹介しました!
1泊2日の滞在はあっという間でしたが、夫婦それぞれ「本との出会い」がありました。
本屋さんとも図書館とも違う、ブックホテル「箱根本箱」。
本が好きな方はもちろん、忙しくてちょっと一息つきたい方、アイデアが浮かばず悩んでいる方などたくさんの人におすすめしたいホテルです。
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